ビタミンＢ１の役割を知っていますか？
生体が活動するには工ネルギーが必要です。エネルギーは糖質、脂質、タンパク質（３大栄養素）から産生されますが、日本人の場合、この約６０％を糖質からとっているといわれています。また、脳などの神経細胞はブドウ糖だけをエネルギー源としています。
この糖質からエネルギを産生する過程で重要な役割を果たしているのがビタミンＢ１。糖質はブドウ糖から、ピルビン酸、アセチルＣｏＡとなり、ＴＣＡサイクルに入ることにより、エネルギーを産生します。ビタミンＢ１はこの過程を円滑に働かせる役割をしているのです。ですからピタミンＢ１が不足すると、この過程が円滑に進まずに、乳酸等の疲労物質がたまり、疲労の原因になるわけです。
夏はビタミンＢ１が不足しやすい季節です
夏はエネルギー消耗が特に多くなるので、ピタミンＢ１の需要が最も増す時期です。しかし、ジュースの多飲や暑さなどからくる食欲減退で、食事からのピタミンＢ１の摂取が少なくなりがちです。つまり、夏はビタミンＢ１が一番不足しやすい季節でもあるのです。ビタミンＢ１が不足すると、エネルギー産生が不調になり、次第に疲労が蓄積していきます。これが、夏バテにもつながってくるのです。ですから、この時期は積極的にビタミンＢ１補給を心掛けることが大切だといえるでしょう。
夏の疲れに．．．
たとえば、ドリンク剤でおなじみのアリナミンＶは吸収に良いビタミンＢ１誘導体フルスルチアミンを主成分として配合していますが、フルスルチアミンは、腸管からよく吸収され、神経や筋肉にスムーズに移行して体内で役立つ型のビタミンＢ１となって働き、肉体疲労時の栄養補給、滋養強壮に効果を発揮します。 |
